１９７５年に最初の「ミルクストーン」の作品を発表し一躍注目を集める。

　１９７７年には花粉による作品を発表し、強烈な黄色の色彩と生命感あふれる感覚で人々を感動させた。

　１９８３年には米を使った作品、１９８７年には蜜蝋を使った作品と、自然、生命に密着した作品を発表し続けている。表示

Milkstone ミルクストーン　1976年作

　材料：大理石、牛乳

　大きさ：27x31x6 cm

この作品はライプがミルクストーンを作り出して２作目の作品という事のようだ。

大理石の上に牛乳を張った作品だが、色々工夫が必要だ。水平にしなければいけないが、水準器では、微妙な傾きは分からず、牛乳が一方にに片寄ってしまう。結局、水を乗せて傾きを調節するのが一番シンプルでよかった。牛乳の種類も低脂肪のものは、薄すぎてきれいではない、濃いすぎると黄色く同じくきれいではない。脂肪が3.5%以上で8.4%以下、固形物が8.3%以上のものが色が白く、一番きれいであった。

Five Pollen Jars 花粉の入った５つの瓶　1981-90年

材料：花粉（パイン２つ、モス、ダンデリオン、バターカップ）、金属板

このような置き方は、ライプの家の台所の出窓に飾ってあった置き方のようだ。明るい台所の出窓にさりげなく置いてある瓶に入った花粉が置いてあるが、これが美しい。

ライプが花粉を収集する近くの森に連れて行ってくれて、このようにして採取するのだと、やって見せてくれたが、１瓶採取するのに数ヶ月はかかるという。

誰にも頼まず１人で黙々と採取する姿は修行僧のようだ。

Rice House ライスハウス　1989年

材料」：木に蜜蝋、中に米

大きさ：21 X 24 X 98 cm

1983年頃より、ライスを使った作品を発表しだし、更に蜜蝋を使った作品を発表しだしている。

この作品はドイツの画商コンラッドフィッシャアーより購入。

Milkstone  ミルクストーン　1977年

材料：大理石、ミルク

大きさ：65 x 48.9 x 6 cm

オークションで見つけ購入。ライプが巾広い大理石にミルクを注いでいる姿が美しく、大きなものを探していて見つける。

Milkstone  ミルクストーン　1980 年

材料：大理石、ミルク

大きさ：61 x 78 x 3.5 cm

ドイツの画廊コンラッドフィッシャーより購入。この頃はライプに夢中になっていた。展示してみて、その美しさ、大理石とミルクがいったいとなった不思議な感覚に、その思いは間違いなかったと感じている。